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弾劾裁判(岡田判事、ほか)

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弾劾裁判所への訴追
SNSに不適切な投稿をしたとして、2度の戒告処分を受けた仙台高裁の岡田判事(55歳)ついて、国会の裁判官訴追委員会は5月16日、罷免を求めて裁判官弾劾裁判所に訴追することを決定した。
裁判官の訴追は過去9件(うち7件罷免)ある。
刑事事件で逮捕されたり、裁判関係者からの便宜供与を受けたりしたケースが大半であり、SNSの発信が問題になるのは初めてである。
 
SNS投稿
岡田裁判官は、2014年からこれまで、Twitter上で「エロエロツイートとか頑張るね」などの投稿を行い、裁判所から幾度も指導を受けていたのに従わなかった経緯がある。
2017年は「首を絞めて苦しむ女性に性的興奮を覚える性癖の男性」「そんな男に、無残にも殺された17歳の女性」とTwitterに投稿した。
2018年には、犬の所有権について、元の飼い主と拾った人の裁判を取り上げて、「え?あなたはこの犬を捨てたのでしょう、3カ月も放置しながら・・・」などTwetterに投稿している。
 
犬の元飼い主や女子高校生の遺族が、精神的苦痛を受けたとして、訴追請求をしていた。
岡田裁判官は、裁判官の品位をおとしめたとして、平成30年と昨年の2回、最高裁判所の分限裁判で戒告の懲戒処分を受けている。
 
弾劾裁判
裁判官は憲法で身分が保障され、心身の故障以外は弾劾裁判によらないと罷免されない。
弾劾裁判所は衆参議員の各7人で構成され、不服申し立てはできない。
罷免の場合は、法曹資格が失われる。
弁護士の職務もできなくなる。
 
私が知っている弾劾裁判の裁判官
鬼頭史郎は、鹿児島地方裁判所に昭和44~46年の間に判事補として勤務しています。
私は、鹿児島地方裁判所に昭和45年から勤務していたので、1年位同じ裁判所でした。
当時から、変わった裁判官との評判でした。
家庭裁判所での少年事件は、ほどんどの少年を少年院送致処分にして、弁護士からの抗告が絶えないとの話を聞いたりしました。
 
「ニセ電話」
1976年(昭和51年)、京都地裁判事補のときに、鬼頭史郎三木武夫首相に電話して、自分が当時の布施検事総長であると詐称して三木の秘書に取次ぎを依頼した。
電話にでた三木首相に対して、ロッキード事件に絡む収賄事件での中曽根幹事長や田中角栄前首相についての処分について「ニセの電話」を1時間にわたりした。
 
「ニセ電話」事件でで鬼頭史郎は弾劾裁判を受けて、裁判官を罷免された。
 
鬼頭史郎は他にもトラブルを起こしていました。
昭和49年には、当時の日本共産党委員長宮本顕治の身分帳を網走刑務所で閲覧、コピーしたのを自由民主党の有力派閥に持ち込み、公務員職権乱用罪で執行猶予付きの判決を受けています。
 
谷合克行
梓ゴルフ場事件
東京地裁の裁判官時代に、担当する破産事件の管財人の弁護士B(司法修習同期)とのあいだで贈収賄をした汚職事件である。
谷合克行は、弁護士Bから、無料のゴルフ供与、ゴルフセット一式、背広2着など計30万円を受け取った。
 
昭和56年に谷合克行は弾劾裁判で罷免された。
弁護士Bは、弁護士会を除名された。
 
谷合克行は、5年後の昭和61年に法曹資格回復がなされて、以後鹿児島県弁護士会に所属している。
 
鹿児島地方裁判所には、昭和48年に裁判官として初めて任官している。
 
最後に
私は45年の間裁判所に勤務しました。
その間に、多くの裁判官との交流がありました。
私が交流した多くの裁判官は、勤勉で優秀で人格も立派です。
しかし、私が接した裁判官の中にも、稀に人格が疑われるような裁判官がいました。
裁判官は司法試験に合格すれば良いのです。いわば学力だけの試験です。
人格の試験はありません。
やはり、裁判官は、立派な判決を書くことが一番ですが、それにふさわしい人格を兼ね備える必要があると思います。
 
今回、岡田裁判官、私の知る罷免を受けた裁判官などは、裁判官としてふさわしい人格に欠けているように思います。
 
 
 

裁判官も人である 良心と組織の狭間で